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外壁のクラック(ひび)をカバーしてくれるのが「弾性塗料」。

外壁のひび割れの写真

塗料には、さび止め塗料や防カビ剤入り塗料など、機能をもった塗料があります。その中で外壁のクラック(ヒビ)に対応する事ができるのが、弾力性のある塗料=「弾性塗料」です。

「水性」と、「油性(溶剤)」があります。
(関連記事【外壁塗装】水性塗料vs油性(溶剤)塗料 違いを比較。どちらがもつか)

弾性塗料の塗膜の厚さは、通常の塗料の10倍もありゴムのようによく伸びます。外壁下地に亀裂が入ったとしても、塗膜が伸びるのでヒビを埋めてくれます

塗膜がひび割れを追従!

下地が割れてもカバーし外にひび割れを見せません。当然(外見上は)もちも良くなります。弾性塗料の反対は硬質塗料(普通の塗料のことです)といいます。

弾性と硬質の中間といえる塗膜を「微弾性」といい、現在主流となっています。

・弾性塗料→20度で120%以上の伸び率があるもの
・微弾性塗料→特に基準は明確にされていない。20度で50~90%程度の伸び率のものが多い

弾性塗料は、その多くが2液型といって使用する際硬化剤を混ぜるタイプです。この硬化剤を弾性用のものにすると、弾性塗料ができあがります。
(1液型のものも数少ないですがあります)

2液タイプの塗料は、1液型と比べ材料自体も高く混ぜる手間や技術も必要ですし、一旦作ってしまうと6~8時間以内に使いきらなければいけません(使いまわせない)。当然1液型より値段も高くなります。


ひび割れの多いモルタル外壁に

モルタル外壁写真住宅外壁材の種類 円グラフ

モルタル外壁はひび割れがよく起こることで知られています。

セメント(または生石灰)に砂を混ぜ練り上げたものを「モルタル」といい、コンクリート外壁の仕上げやレンガ・タイルの目地によく使われます。

モルタル工法は戦後最も多い外壁でしたが、乾燥収縮によるひび割れが起きやすく、地震にも弱いため近年は他の外壁材の方が主流となっています。

モルタル外壁の塗り替えには、ひび割れをカバーできる弾性塗料が選択されます。
(もちろん他の工法でも弾性塗料を塗装できますが、サイディングボードに弾性塗料を塗るときだけ注意が必要です※下に解説します。)


弾性塗料 工法の種類


複層弾性塗料

複層弾性塗料 断面図

複層弾性塗料は、

1.下塗り(シーラー)
2.高弾性の中塗り塗料・1回目
3.高弾性の中塗り塗料・2回目
4.上塗り塗料・1回目
5.上塗り塗料・2回目

このように5回の工程により仕上げます。

弾力性は約8~10年もつとされています。

中塗り材と上塗り材は別の種類を塗ります。上塗りはグレードが自由に選べます(ウレタン、シリコン、フッ素・・・など)。塗膜が厚いため防水性が高く、下記に述べる2つの弾性仕上げ工法よりも、圧倒的に弾力性がありますが、工程が多く時間がかかります。

材料費だけでなく、人件費もかさむため工事費用が高額になります。一般的な住宅で、複層弾性工法はあまり選択される事がありませんが、この工法こそ本物の「弾性塗料」です。


単層弾性塗料

単層弾性塗料 断面図

単層弾性工法は、

1.下塗り(シーラー)
2.上塗り塗料・1回目
3.上塗り塗料・2回目

この3工程で仕上げます。

上塗りを2回塗ることで厚みをつけ弾力性を出す工法です。確かにひび割れには強くなりますが、複層弾性工法と比べると弾力性は3分の2以下程度まで落ちます。防水性も複層弾性塗料より弱まります。

単層弾性塗料は、メーカーの規定通りに塗布して初めて性能が発揮されるものですが、規定通りに施工しない業者が大変多くいます。

単層弾性塗料は粘度が高い塗料ですが、手抜き業者はこれを水で薄めてドロドロ→サラサラにしてから塗ります。そうすると塗りやすいばかりか、塗料のかさ増しができるので材料費も安くすみます。

厚みをつけることでヒビ割れをカバーするのが目的の弾性塗料なのに、これでは意味がありません。業者は「弾性だけど安いよ」と客に言いたくてこういった方法を取るのです。

弾性塗料は普通の塗料を使うよりも高額になります。なのにあまりに安すぎる見積りの場合は注意が必要です。弾性塗料なのに数缶しか使わないということは絶対にあり得ませんので、必ず使用する缶数を確認しましょう。

単層弾性塗料は、塗料のランクとしてはグレードが低く(アクリル系が多い)高い塗料ではありません。なので元々この塗料の性能に疑問を抱いていて、単層弾性塗料を使用しない業者もあります。


微弾性塗料

微弾性塗料 断面図

下塗りにシーラーを塗る代わりに、「微弾性フィラー」という厚みがつけられる下塗材を塗ります。

関連記事:シーラー・フィラー・プライマーの違いはこちら

厚みがあるため多少弾力性をもたせることが出来ますが、密着性はシーラーよりも悪くなります。

複層弾性と同じく上塗りはグレードが自由に選べる事がメリットです。(単層弾性はアクリル系が多い)

粘度が高い下塗材なので、微弾性フィラーを塗布すれば細かい下地のひび割れ程度だと埋めてしまえます。

ただ、あくまで「微」弾性なので複層弾性塗料のように10年もつとは決して言えません。


サイディング外壁に弾性塗料はあり?

近年の外壁ではよく使われているサイディングボード。このサイディングボードは、発売当時は「半永久的にもつ」として売り出されたものなのですが、実際はそうではなく表面の劣化、ボードの浮きや反りが発生します。

また、水分が少ないのに吸水性が高く、表面の強度が弱いため粉化する現象が発生します。補修にはサイディング自体を張り替える方法と、上から再塗装する方法があります。

(関連記事:張り替えか、上塗りか窒業系サイディングの補修

上から再塗装する場合に、サイディングボードに「弾性塗料」を塗ってよいのかどうか?ということを考えてみたいと思います。

窒業系サイディングに弾性塗料はご法度!

サイディングに弾性塗料は×!!膨れの原因となります


・理由その1 「熱がこもりやすい」

サイディングボードは断熱材などが入っていて、夏場に太陽を浴びるとその温度は80度弱まであがります。そこへ弾性塗料を塗装すると、その蓄熱によって塗膜が柔らかくなり、ぷっくりと塗膜から膨れてしまいます。

サイディングボードに弾性塗料を塗ったことによる塗膜の膨れ

うーん、、キモチワルイですね^^;この膨れがやがてはサイディングボードを破損にまで導いてしまいます。膨れは写真のように小さなものから、大きく膨れるものまで様々です。

膨れが出るという理由から、塗装業者ではサイディングボードの再塗装に弾性塗料は絶対に使わない、としているところが多いのです。


・理由その2 「サイディングの割れは弾性塗料でも追従不可能」

弾性塗料は、もともとモルタル外壁や、コンクリート壁のような細かいひび割れ・クラックが起きやすい外壁用にと作られたものです。

ゴムのように伸びる塗膜が、ひび割れを追従して長持ちさせることが目的の塗料です。

そこで、そんな塗料をサイディングに塗装したら、同じように割れを追従してくれるか?答えはNoです。サイディングの、特にシーリングの部分。

シーリング材の写真

このシーリングが最も劣化が目立つ部分ですが、この上に弾性塗料を塗っても劣化の動きにとてもじゃないですが弾性塗料はついていけません。シーリングを打ち替えたとしても同じ事です。

シーリング目地がひび割れたり剥離した場合、そこから弾性塗料も劣化し膨れてきます。このような理由から、基本的には窒業系サイディングに弾性塗料は避けるべきです。


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